釣ったハタハタを海水で洗うと美味しく食べられる!?

釣ったハタハタを海水で洗う

だいぶ前ですが、ハタハタ釣りをしていた時に隣にいた人から聞いた話だったと思います。

「釣ったハタハタを海水で洗うと旨くなる」ということ。

その後試しにやってみたのですが、美味しいというか生臭さが無く本来のハタハタの味がするような気がしました。

以来、釣ったハタハタは近くの海で海水をくみ上げて洗ってから家に持ち帰るようにしていました。

上の2017/12/11の記事の写真は、釣った当日は洗う時間が無かったので翌日に海水で洗ってから撮影したものです。綺麗でしょ?

今年初ハタハタ、大きめのものは、素焼きにして田楽味噌で、他には湯上げしてショウガ醤油でいただきました。美味しかったです!

その他の小さめのは、頭をとって醤油漬けにして冷凍しました。

なぜおいしく感じるのか?

ハタハタは、他の魚よりも生臭さが少ないのですが、それでも少しは匂います。

その匂いはあのヌメヌメの粘液が匂うのだそうです。ですからあの粘液を洗い落とせば生臭さは少なくなります。

(※ヌメヌメを完全にとらなくても大丈夫です。というか、完全にとるのは難しいかな)

とはいっても、直ぐに調理して食べないのであれば、洗わない方が長持ちすると思います。

鱗の無い魚の多くが、ウロコの代わりに粘液が有ってそれによって雑菌などの体内への侵入を防いでいます。

また、水道水などの真水で洗い時間が経つと、浸透圧の関係で美味しくなくなります。

中学校の理科?高校の化学?今では遠い昔に習った浸透圧とは、隣り合う濃度の違う液体が、膜を移動して同じ濃度になろうとする圧力。
濃度の薄い方の液体が、濃い方へ移動します。

普通の海水魚は海水と同じ浸透圧になるような体になっているということですから、真水に漬けておくと水が細胞内に入り込んで水っぽくなります。

海水と同じくらいの塩分濃度3.5%前後の塩水でもいいのでしょうが、作るのも面倒ですしね。

「釣ったハタハタをあのヌメヌメをそのままにしておけば、外に2、3日置いても悪くならない」と聞きますが、12月の外気温はこの辺だと摂氏5度前後以下なので、もともと冷蔵庫に入れているのと同じですからね(;^_^A

真水で洗わなければ、海水で洗っても翌日位なら日が当たらない外に放置しておいても美味しく食べられますよ。
※2、3日は実際に放置したことが無いので何とも言えませんが…大丈夫なはずです。

※外気がマイナスになる時は、逆に凍ってまずくなりますのでご注意ください。
(ゆっくり凍ると、水の結晶が大きくなって細胞が壊れる。冷凍する場合は急速冷凍で)

ついでに言うと、サワラ(サゴシ)は、すごく血生臭いですよね!

そのまま冷蔵庫に仕舞ったりしたら冷蔵庫内が臭くなります。

ちょっと手間ですが、直ぐに調理して食べないないようでしたら、粗塩であの表面のヌメリを取ってから、ついでに頭とエラ、内臓を取り、血合いを洗い流して水分をしっかり布きんやキッチンペーパーなどでふき取って冷蔵庫に入れておけば、あの生臭さも少なく、2、3日は刺身でも美味しく食べられます。

本当は、そこまでやるのでしたら、3枚に卸して皮を引き柵にして置けば完璧ですね。

私の場合は、台所でやるとそこらじゅうが生臭くなるので、家の外の水道で血合いを洗い流すところまでやっています。

よく釣り場で解体して、内臓や頭を海に捨てている人がいますが、内臓は他の魚のえさになるかも知れませんが、頭はどうなんでしょうかね?環境的に…

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