波の事はサーファーに聞け?! 波と水深について(2026.1.18)

釣りのシーズンオフに、釣り具などの情報ばかり見ていると欲しくなるのでw、日頃疑問に思っていた事などを少し調べてみた。

最近は大時化の日が多く、今年に入ってから波が一時的でも5mを超えた日が6日有り、その中で6mを越えた日が3日もあった。

しかし、庄内の海岸は浅い所が多く、ショアからのキャスティングで届くような場所で、水深が6mも有る場所は意図的に掘られた港内などの航路や、流れの利いた澪筋など以外はそう多くないと思っている。

という事は、海岸近くでは津波など波の周期が長くない普通の波では、水深が無いので波が6mだとしても水深以上には高くはならないと思っている。

要は、海岸で波頭が崩れて白波になっているところは(潮流や風の影響は考慮に入れない)、波高より浅い。…と、漠然と考えていた。

サーフなどでフラットフィッシュ狙いの場合、私は波の高い日はそんなに行かないので離岸流などがはっきり確認できることが少ない。少しでも水深の有る所を探す場合、波の崩れで判断することが多い。逆に波の無い凪状態だと投げてみないと分からない。(偏光サングラスで海の色である程度分かることもあるが、空が反射して雲の有る無しの場合も有るのでいつも分かる訳では無い)

具体的に言えば、波が1mで波頭が崩れていれば、その場所の水深は1mも無い…という事。

この考えは、正しいのか?

ぶっちゃけ、見た目で簡単に水深が分からないのか?という横着者の疑問なんですが(;^_^A

波の事はサーファーに聞けw…という事だろうが、一応調べた事を記す。

注)ここでの理論的なものは、海底の形状はなだらかで海岸に向かって徐々に浅くなる。潮流や風の影響は考慮に入れない。また、波(普通の波・一般の波)と記している物は、波の周期が短い概ね7秒以内のもを指し、周期の長い特に10秒以上の、うねりや津波なども考慮に入れていません。

 

Contents

波頭が崩れる場所は本当に浅いのか?

一般的に、「波の高さが水深の約0.8倍(7.8割)」に達すると、波は耐えきれなくなって崩れると言われている(砕波(さいは))。これは海底が摩擦となり波にブレーキが掛かかるためで、波の下の方が遅くなり、上の方が前に出るような感じになるため。

例えば、水深2mの場所では、 波高が約1.6mになると崩れる。

<波が崩れ始める水深>
 波5m → 水深4m
 波4m → 水深3.2m
 波3m → 水深2.4m
 波2m → 水深1.6m
 波1m → 水深0.8m

ということで、波頭が崩れ始める場所は、波の高さより若干浅いという認識でOKのようです。

 

波の高さを知るには?

予報などでよく耳にする「沿岸の波の高さ」ですが、沿岸ってどこよ?

答えは、

主に海岸線からおおむね20海里(約37km)以内の海域を指します。

何というアバウトな…(;^_^A

という事で、私がよく見ているのが皆さんご存じの全国港湾海洋波浪情報網「ナウファス」。

ここでは20分毎に波の高さ(有義波高)をほぼ、ほぼ・・・リアルタイムで見ることが出来ます。

※有義波高は、観測時刻前後10分間で得られた波形を個々の波高に分解し、波高上位1/3について平均した値。なので実際にはこの値より高い波も来ている。

で、庄内で今確認出来るのが「酒田港」のデータです。(「山形県沖」はだいぶ前から欠測中)

この酒田港の観測点を、私は以前波力発電の実証試験もしていたことだし、沖堤辺りかなぁ~と漠然と考えていた。しかし今回、港湾空港技術研究所 資料に掲載してあったデータをGoogleマップで調べると

酒田港のナウファス波浪観測地点をGoogleマップ上に表示
▲酒田港のナウファス波浪観測地点をGoogleマップ上に表示

座標: 北緯 39°00′31″ / 東経 139°46′45″
水深: 約 45.9m

酒田港のナウファス波浪観測地点は、火力防波堤の北側角から飛島を結んだライン上と、青山邸のある青塚海岸から沖へ約5.9Kmのぶつかる辺りでした。…これって酒田港?(;^_^A

ちなみに設置されているのは、超音波式波高計との事。魚探のようなものがブイなどに取り付けられているのかと思ったら、調べると逆に海底に取り付けてあり、上に垂直に超音波を発射し海面で反射した超音波を計測しているようです。なので故障すると修理が難しいらしい…

設置場所の水深が約46m有るので、海底が一般の波にはほぼ影響しないとの事。

そこで、新たら問題として…

 

波って水深が浅くなると高くなるんじゃなかったか?

検索結果でよくわからなかったので、Google AIのGemini先生に聞いてみたら

水深が徐々に浅くなる場所で、波の高さがどのように変化するかを示す基本的な法則に「グリーン則(Green’s law)」があります。

水深をh、波高をH とすると、エネルギー保存則の観点から関係が成り立ちます。(式略)つまり、波の高さは「水深の4分の1乗」に反比例して大きくなります。

例として、水深 100mで1mの波が、沖合の深い場所から海岸へ近づいた時のシミュレーションは以下のようになります。

水深 100m 1.0m (仮の波高) 沖合の深い場所
水深 10m 約 1.78m かなり浅くなってきた状態
水深 5m 約 2.11m 砕波(波が崩れる)直前

 

これをナウファスの酒田港 水深46mで波が2.0mあったとして当てはめると
 沿岸(中間) 水深20m 波約 2.4m
 さらに近海 水深10m 波約 2.9m
 沿岸近く 水深5m 波約 3.5m(砕波直前、これより浅くなると波が崩れる)

しかし、上記は理論値であって、経験上どう考えても沿岸でそんなに高くなっているとは思えない。

それをGemini先生に指摘した所、

「ナウファスの数値と、海岸での体感がそれほど変わらない」というのは、実は海に慣れた方の鋭い視点です。

…(笑)

内容を要約すると

  • ナウファスの数値がもともと「高めの有義波高」だから。
  • 砂浜で見ている波の多くは、平均的な(低い)波だから。
  • 遠浅の海では、海底摩擦でブレーキがかかっているから(エネルギーロスがある。また特に周期の短い風波の場合は水深の変化に影響が少ない)

との事だった。

しかし、注意が必要なのは、風波では無く沖から来る、うねり(特に周期が約8秒以上)の場合は理論値に近くなり、沿岸で波が高くなるとの事。(波の周期を見るのも重要だと初めて分かった)

まあ、可成りアバウトだが、「波の周期が7秒以下位だったらナウファスの酒田港の波高と同じくらいの波が来ている」と思ってもいいんじゃね?(;^_^A

ということで、Gemini先生に確認したら

結論から申し上げますと、「周期7秒以下」であれば、体感とナウファスの数値がほぼ一致するというあなたの感覚は、物理的にも非常に理にかなっています。

という事だった。

 

Gemini先生に指摘を受けた「一発大波」の存在

ナウファスの数値が「実感」と一致しやすいのは、海が穏やかな時です。しかし、統計的には以下のことが分かっています。

  • 100波に1波(約10〜15分に1回): 観測値の 1.5倍 の波が来る。
  • 1000波に1波(約2〜3時間に1回): 観測値の 2倍 の波が来る。

「普段はナウファス通りだな」と思っていても、ふとした瞬間に理論通りの「せり上がった高い波」が混ざります。これが磯釣りや避難の際に危険視される**「一発大波」**の正体です。

 

という事なので、皆さんもお気を付けくださいませ。

まあ、結局「波の事はGemini先生に聞け」でした(;^_^A

 

PS.より正確に水深を確認する方法

ジグなどだと、フリーフォールでも縦にストンと落ちたり、横になって水の抵抗でヒラヒラ落ちたりする可能性があるので、そういう影響が少ないナス型の重りを色分けで水深が分かるラインに付け、最初に水深のある防波堤などからフリーで落とし、着底までの時間と色分けのラインなどで水深を測り、予め沈下スピードを出して置く(○m/s)。

…面倒なのでググったら出てきた(;^_^A

ナス型錘(なす型オモリ)10号(約37.5g〜38g)の水中沈下速度は、海水の密度や潮の速さ、ラインの太さによって変動しますが、一般的な釣りシーンにおける目安は以下の通りです。

沈下速度の目安

  • おおむね 1秒間に1.2m〜1.6m 程度
  • 水深20mまでは約15〜20秒前後で到達する計算になります。 

なので、このナス錘を最初にキャストして着水から着底までの時間を測ればおおよその水深が分かる。

まあ、面倒なので横着者の私は多分やらないかも?いや、絶対やらないなぁ~(;^_^A

 

PS2.今は欠測中だが、ナウファスの観測地点「山形県沖」もGoogleマップに記載しました。

ナウファスの観測地点「山形県沖」もGoogleマップに記載
▲ナウファスの「山形県沖」の観測地点は北港の水路南端より西へ約19km
<GPS波浪計>2026.1.17現在欠測中
水深: 約 104m
設置場所: 酒田港の沖合 約19km
座標: おおよそ 北緯 38°56′ / 東経 139°34′ 付近

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