少し時間が空くと考えてしまうのだが、いくらここに個人で書いても、負け犬のなんとかみたいで掲載を何度も思いとどまっていたのだが…(;^_^A
賛否両論があり、特にそれほど釣りをされない方には否定されてしまうだろうが…
以前は、釣は教えてくれる同行者などがいないと、なかなか始められなかったが、今ではネット社会になって、気軽に釣りの情報が見られ始められるので急激に釣り人口が増えたように思う。
かくいう私も、餌釣り(キス・クロダイ・アジなど)、サビキ釣り、以外のルアー釣りは、最初にインターネットの動画等での見よう見まねから。
ここ庄内の海岸線の約半分は砂浜で、残りは磯。
当然、対象魚や釣り方によって釣り場が決まってくる。
確かにサーフの釣ならば結構距離があるので、現状ではそれ程問題となる程ではないが、それでも車を止められる場所から近くは時期や時間帯で混むこともある。
それがショアジギング(キャスティング&捲きの釣)となると、磯は立てる場所(釣りが成立する場所)が限られてくるし、あとは漁港などの防波堤ということになり、シーズン、時間帯によっては場所取りから始まるということになる。
私はルアー釣りは混むのがいやで、最初は運動も兼てのサーフでのフラットフィッシュ狙い(メインでフラットフィッシュ用のジグを遠投してのランガン)から始めた。
しかし、庄内のサーフは水深が浅い所が多く釣りづらい、それに持ち帰りサイズが釣れる確率が低い(/_;)
5年ほどあちこちのサーフを釣り歩いてみたが、その年、その時期によっても地形などの状況も変わるが、平均すればそんなに釣れないのには変わりがなかった。
私は釣れないのを我慢して、たまに釣れた時の喜びの大きさを楽しめるほど、人間が出来ていない(;^_^A
吹浦のサーフに行った時のこと、西浜海岸は十六羅漢から三崎まで少し突き出でいて潮流が緩むためか?極端に浅くてジグが底を擦り、釣りにならなかった。そう言えば昔、海水浴に行った頃に遠浅だったことを思い出した。
そこで、防波堤からキャストすれば、ある程度水深がある場所を探れるし、ヒラメはそれほどでもなかったがアジや青物を狙うことによって釣果が増え、通う割合も多くなっていった。
しかし、吹浦漁港に限らずハイシーズンの朝マズメともなれば人が多くて、場所が無くなるので朝マズメの時合の2時間前とかには行かないと思うような釣り座を確保できない。
こんな状況なので、後から来た人(特に遠方)などは少し危険な場所などに入ったりするのではないのか?と思っている。
また、荒天時は人が少ないので、釣行したりする。
こういったことが、私は転落事故等に繋がっているのでは?と思っている。
ご存じのように、吹浦漁港でも一昨年(2023年)10月に第3防波堤で転落死亡事故が起こった。この日、私が朝ライブカメラを見ていたが2人の釣り人がいて、そのうちの1人が、波3mで曲がりの所まで波が被っている直ぐ脇で釣りをしていた。危ないと思っていたら、その人かどうかは分からないが、夕方に転落事故のニュースを知った。
波が高くて漁船は出れなくて、ヘリで捜索救助したが死亡が確認されたとの事だった。
海岸等のように、波が斜めに上がっているのなら、引き波が強いので…ということもあるが、平坦な堤防の上で、波は外から来ていたのに内側でなく外側に落ちたのが何故かは疑問だった。
後日たまたま吹浦の転落事故の際に、その場にいたという人に会い話を聞いたら、その落水した人は第3防波堤の曲がりまで波が被っている中、なんと先端まで行って流されたとの事です。
そして1か月も経たない頃(11月)に今度は同じ吹浦漁港の第1防波堤で、落水事故が起こった。こちらは幸い命に別状はなかったようだ。
丁度現場にいたという知り合いの話では、2人連れで1人は少し高いテトラで釣りをし、その脇でしたいからか?脇の低い場所に降りて行って、波に流されたとのことで、上がろうにも波でテトラに打ち付けられて上がれず、知り合いなどが流されないようにタモの柄を捕まえさせて、救助を要請したとのことでした。
<ここで注意点をまとめると>
テトラや岩など足元が濡れている場合は、特に要注意!です。
波の飛沫で濡れているのか?それとも足元まで波自体が来る(洗われる)のか?見極めが重要です。たま~にでも洗われるのであればそこに立つべきではありません。
沖の大型船の通過の際の波や、波同士の干渉などにより、たま~に普段より高い波がきます。←これが一番危険なのです!
またテトラ自体が濡れると滑ります!特に海苔・海藻などが付着している場合や、テトラ自体が比較的新しい物は特に滑ります!
亡くなられた方には、本当に大変申し訳ないのですが、どう考えても起こるべくして起こった事故(無謀な自○行為)と言わざるを得ません。
上記の転落事故を踏まえてなのか、吹浦漁港は昨年から柵の増設を行い、特に県職員の方や警察の方が巡回し、第1・第3防波堤は、釣り場としては終わりました。って最初から立ち入り禁止だったのだが…
※ちなみに私は昨年秋以降行っていません(;^_^A



そこで、今まで吹浦で釣りしていた人達はどこへ行くのだろう?と考えると、他のただでさえ混んでいるところが更に混む。しかも危険なところ(磯にしても)に行く可能性も高まる。(吹浦漁港は比較的安全な漁港だと私は思うのだが…)
…と思ってしまう。
まあ、県としては単に自分達の管轄する場所では?事故は起きて欲しくないという事だろうが…
しかし、転落した理由も考慮せずに、単純に「転落死亡事故=立ち入り禁止強化」としたとしか思えない。
危険だからと言う理由で見回るなら、穏やかな釣り日和ばかりで無く、むしろ荒天の危ないような日にこそしてもらいたい。
というか、私としてはそこまで危険だということで、周知徹底したにも関わらず入って何か有っても、管理責任は問わず、すべて自己責任という事でいいと思うのだが…
例えば、赤川沿いの道路で確か、「県が管理する道路だが、何かあっても責任は負わないからね」と言ったような内容の看板を見た記憶がある。
漁港もこれでいいんじゃね?
自己責任では済まないだろう!落水したら誰が救助・捜索すると思ってんだ!
という否定的なご意見もあるでしょう。
では、山はどうでしょうか?
誰が見ても無謀と思える登山の結果、遭難に繋がったケースも散見するのに、ある程度の規制は出来るが、火山警報・目に見えて危険な状態など以外で「強制的に全面立ち入り禁止!」となって、警察や担当職員が常時巡回しているという話は、私だけが聞いたことが無いのか?
2021年(令和3年)のデータでは、マリンレジャーに伴う人身事故者数は585人で、そのうち釣り中の事故者数は202人(オフショア含む) :海上保安庁発表
一方、2024年(令和6年)の山岳遭難件数は2,946件で、山岳遭難者数は3,357人 :警察庁発表
同じ年の比較できるデータが見つかりませんでしたが、圧倒的に山岳事故の方が多いことは分かると思います。
漁港は漁師の仕事場で、釣り人は邪魔だしゴミを出して汚す!
確かに、それは否定しません。
係留ロープにルアーなどを引っかけたり、ゴミを平気で捨てる人。航路に投げて置き竿して、スクリューに巻かれて逆切れ、こればかりは初心者・ベテラン問わず意識レベルの低い人・無い人がいて…
ただ、仕事場を汚すな!と正面切って言われると、海岸の漂着ゴミを見ると、漁具が多いがこれはどうなん?とか思ってしまう(;^_^A
海は仕事場じゃないのか?自分たちはいいのか?
漁具は大きいから目立つだけ?では済まされないほど多いように思う。
また、吹浦漁港に関して言えば





上から2つ目までの表は、吹浦漁港の年間漁獲額の令和3、5年の資料だが前年の記載もあるので、令和2年約9,540万円、令和3年約7,850万円、令和4年約9,720万円、令和5年約9,110万円と漁獲額は年間1億円には届いていない。
下2つの表は、漁港の基盤整備事業費で上の令和3年度分7,580万円が少ない年、下の令和5年分が3億4700万円で多い年といった感じです。
基本的に吹浦漁港は砂が入るので春に毎年浚渫作業をしていますが、予算が少ない年は船の航路だけとか、多い年は港内の広範囲を掘るといった感じの様です。
ご覧のように、この予算の半分は県市町負担で税金。残りの半分が国庫補助金、といっても元は国民のお金でしょ?
第一次産業だからある程度優遇されるのは仕方無いとしても、漁獲額に対してどうなの?とか私は思ってしまう。
で、釣り場として開放して少しは納税してきた庶民にも還元してもいいんじゃねw
酒田の南防波堤でも今年警察官による巡回が有ったし、それぞれの立場、考え方の違いがあるのは分かっている、というか自己中で、法的に言えば全然問題外なことは分かっているのだが、それでも今まで緩くやってきたものを急に締め付けが厳しくなられても、折角の趣味として長年やってきた愛着のある釣り場が減少し、今更どこへ行けばいいのか?なぜ釣り人ばかり敵視するのか?(わざわざ通報する人もいるようです)全国的に沖堤への渡しも禁止になったし…何か釣り人が犯罪者にでもなったかのようで肩身が狭く悶々とする。
県に、吹浦漁港の防波堤を釣り場として開放して欲しいという意見書を出している人もいたようだが、今の所、県としては方針を変える姿勢は見られない。
本格的な署名運動か、釣り好きな人を県議会に送るしかなさそうだ(;^_^A
みんなで、庄内の釣文化、釣り場を守ろう!と願う今日この頃です。
…この投稿は長い間温めていたので、取り留めない願望などを、だらだらと書いて長文になってしまったm(__)m