『はやぶさ2』とか地球は大丈夫なのか?

地球外物質の持ち込み

最近、はやぶさ2が小惑星リュウグウへの2回目の着陸を成功させ、地下の物質の採取に成功したとみられる。というニュースが話題になりました。

イトカワの時もそうでしたが、無人の探査船を地球から制御して小惑星に着陸させ、その地表の物質を持ち帰り研究することで宇宙の生い立ちの解明につながるかも…

と言うことで、難しいミッションや宇宙の解明などというロマンに満ちた物語のようで、人々も手放しで応援しているようです。

しかし、水を差すようなことを書いて申し訳ないのですが、私は日頃からこのようなニュースを目にする度に「誰の許可を得て、地球外物質を勝手に地球に持ち込むんだ?!」と思うのです。

折角、地球はオゾン層や大気圏で守られているのに、わざわざご丁寧に持ち込むか?!

ある程度の質量のある物質の大部分は、地球の引力で落下する時の摩擦熱で地表に落ちる前に燃え尽きます。たとえ地表に落ちたとしても2000℃以上に熱せられて殺菌される。ご存じのように大気圏は地球を守るシールドです。このシステムがあるからこそ今の地球があるのです!

また、質量の殆どないウィルスなどは空気抵抗の方が大きく、宇宙空間を漂っていたものが大気圏に入ってから数年程度かかって地表に到達する。特に昔から不吉な前兆と言われる彗星が地球に大接近するとその後に疫病が流行っている原因ではないかと指摘する科学者もいるほどです。

極地の氷の中には未知のウィルスが閉じ込められているという事も分かっています。そうです、ウィルスは宇宙からやってくる(来た)のです。
※地球温暖化によって極地の氷が解けてそのウィルスが解き放されるという話も。

専門の科学者達の多くは、地球の近くには生命体は存在する可能性は低い。という見解のようです。

私だって非常に確率が低いことだとはわかっています。しかし、可能性が全くの0(ゼロ)では無い筈です。

もし、地球外の生命体(微生物やウィルスのようなものも含む)が地球に持ち込まれたら、当然人間を含めた生態系に影響が出る可能性も出てきます。

今は大丈夫なように見えても、遠い未来にその影響が出る場合もあります。

人間の知識や思考なんて言うものは、今までの人類の経験から成り立っています。

オニクマムシ( Wikipedia より)

例えば、昨年の2018年3月1日に慶応義塾大学先端生命科学研究所が論文を発表した、鶴岡市で見つかった新種のクマムシをご存じでしょうか?

クマムシは150℃まで加熱しても、マイナス200℃まで冷やしても、酸素の無い宇宙空間へ送っても、高圧や強烈なX線の照射にも耐えることができる。

死んだように見えても120年後に水を与えたら蘇生したという記録もあるそうです。

他にも酸素を自分の体内で作り出す生物(酸素が無くても生きられる)も発見されました。そんな過酷な環境でも容易に死なない生物が地球上にも存在するのです。

まして未知の宇宙にどんな生物が存在するのかなど、だれが予想できるでしょうか?

 

生物共通の本能と言いますか、天命といいますかが「種の繁栄」です!

全ての動植物、ウィルスに至るまでが、強いもの、能力が優れたものがより多くの子孫を残し、より環境変化に適応できる優秀な種へと進化(変異)していくのです。(実は弱いもの、適用力の無いものが淘汰されて相対的に進化しているように見える)

こういったことを書くと怒られる方もいるでしょうが、「英雄 色を好む」とかは昔から言われていましたが…

人間だけですね、自分たちは「動物と違う」となんか勘違いしているのは…(;^_^A

人間が絶滅するのは意外に早かったりして…

 

例えば今回のはやぶさ2が持ち帰る物質はどのようなセーフティーレベルで扱われるのでしょうか?

今の日本にはBSL-4(バイオセーフティーレベル-4はエボラウイルスや天然痘ウイルスを扱う基準)で運用している施設は国立感染症研究所しかありません。

※理化学研究所はBSL-3での運用。長崎大学が計画するBSL-4施設は確か今年の12月に着工予定ですが、地元住民の反対でどうなることやら…

私は地球外物質を扱うのであればBSL-4でなければならないと思っていますが、どのような施設で扱われるのかは一般の人には情報公開されているのでしょうか?(私見ですが、全ての研究・分析が国立感染症研究所でBSL-4で扱われるとは思えない)

「惑星等保護プログラム」という、他の惑星の環境を変えるような物は持ち込まない、また地球に持ち込まないという、基準と「惑星検疫」というものが有るのは承知していますが、ヒューマンエラーは付き物です。

そういったことも全て理解したうえで、皆さんが応援しているのであればいいのですが、ただ単にマスコミのサクセスストーリーに踊らされているようにしか見えないのは私だけでしょうか?

 

地球外知的生命探査

地球外知的生命体と言うと、SFの話だと思う方も多いことでしょう。(現在では宇宙には地球の様な環境の惑星が無数に存在していていることが分かってきたので、人間のような高度な生物(宇宙人)が存在している可能性があると考えている科学者の方が多いということです)

1972年と1973年に打ち上げられた宇宙探査機パイオニア10号・11号には、人類からのメッセージを絵で表した金属板が取り付けられ、その金属板にはご丁寧に地球の位置や人類などの情報が描かれています。

また、宇宙から送られてくる電波を探査しているだけならまだいいのですが、最近では強力な送信機を作り地球外知的生命体がいる可能性のある太陽系外の星に向けて電波を盛んに発信していることをご存じでしょうか?

送っているメッセージは地球の場所や人類の情報など様々で、もしもエイリアンがいたら100%友好的。と考えているというより、そういった科学者達?は自分の知りたいこと(目的)が叶えば他はどうでもいいのです。

中には「お金を送って下さい。どんな種類のお金でもかまいません。宇宙マネーでもOK。エイリアン通貨もOK。いん石や金、月の石、宇宙ゴミでも結構です」といったメッセージもあるとの事。

私だったら、ウィルスのようなものを送り返して、その星の生物を死滅させてから乗っ取る?…知的生命体がいなくなったのなら単なる移住か?。わざわざ侵略する必要がありませんから、罪悪感も少ないでしょうw

もし、何億光年の彼方に宇宙人がいて地球に来るとなれば、絶対に人類より圧倒的に科学技術が進んでいることになります。コロンブスがアメリカ大陸を発見した時のように、圧倒的に文化レベルの違いがあったらどうなるでしょうか?

※コロンブスはアメリカ大陸を発見した英雄のように言われていますが、元々アメリカ大陸には先住民がいて、大量虐殺し植民地化した極悪人です。詳しくはググってみてください。

 
※2020.9.26追記
2012年公開のアメリカSF映画「バトルシップ」の冒頭で、上記と全く同じようなことを科学者の助手?が呟いていいて私もビックリしました。

 

もし仮に、友好的な宇宙人達だとしても人間とサル?のような関係にしかなりようがないのでは?と思います。(対等などありえません)

一応、こういった行為に警鐘をならす専門家もいるようですが、こういうことを科学者や技術者の好き勝手にさせておいていいのでしょうか?

宇宙に関する総合的な規約を作って管理と監視する科学者や技術者によらない国際機関ができればいいのに…と日本の山形県庄内地方の片隅で願う今日この頃です。

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